季節と双極性障害について
季節の変化と共に、躁とうつを繰り返している、という方は意外と多いのではないでしょうか?
春から夏にかけて、軽躁状態(ちょっとハイ)から躁状態(激ハイ)になり、
秋に向かって日が短くなるにつれて、気分の高揚が失われてゆく…
これも双極性障害によくあるパターンですが、
あらかじめ、この事を知っているか、いないか、では大きな違いがあるように思います。
本来、人間も動物ですから、
春から夏にかけて活動量が増し、秋から冬にかけて活動量が減るのがあたりまえなのです。
冬眠する動物もいますね…
双極性障害の方は、ここに気分の変動がともなってくるのでやっかいなところです。
社会と双極性障害 でも書きましたが、
秋になっても、秋の行楽シーズン、冬になっても忘年会やクリスマス、お正月、スキーやスノボなどのスノースポーツなど、
冬でも元気で楽しく過ごさねばならない、という周りからのプレッシャーは多いように思います。
実は、秋や冬にじっくりとうつになれる、ということができると、人生に深みが増します。
などと書くと驚かれる方もいるでしょうか?
実はうつ期にも、秋の実りのように豊穣があるのです、
難しい漢字の「鬱」には、鬱蒼(うっそう)とした、という言葉があるように草木が茂っているさまでもあるのです。
秋のうつに、秋の収穫がもたらされるような、そんなカウンセリングもご提供できれば、と思っています。